50歳からの中小企業診断士への挑戦

50歳からの副業

50歳からの勉強法

前回の私の資格試験関連のブログ記事で、「50歳の会社員がどのように試験勉強に臨んだのか」を説明させてもらいたいと言いました。
今回は、私の実際の受験勉強「中小企業診断士試験」のお話ををしてみたいと思います。勉強の仕方は人それぞれですので、こういう勉強の仕方もあるのかと、皆さんのご参考となればと思います。

独学?受験校へ通学?通信?

中小企業診断士を受験している人は、独学しているのか、受験校へ通学・通信しているのか、非常に興味があると思います。結論的には、私の様に中高年のオジサンでなかければ、どちらもありと思います。

私は、診断士試験に合格した後の1年の間、受験生応援の最大のボランティア組織「タキプロ」で受験生向けの支援をしていました。当時、合格1年目の診断士100名以上が、この受験生応援のボランティアに参加していました。その仲間のイメージでいうと、1次試験の独学と通学・通信の割合は半々といった感じでした。

50歳からの勉強では

ただし、50歳以上の受験生に限って言うと、通学もしくは通信を利用することをお勧めしたいと思います。近隣に受験校があれば「通学がベスト」だと思います。

その理由は多々あります。まずは、効率的な勉強による時間の節約です。独学では時間を掛けて勉強すべき分野とそうでない分野の強弱をつけるのが難しいと思います。
受験校では講師がその辺の強弱を教えてくれます。また、通学コースで使うテキストは、習う順番も含めて必要最低限の勉強時間で合格できるように工夫がされています。私の場合、受験校の教科書や模試以外は利用したことがありません。

二つ目は、費用対効果です。中高年は、お金はあるが中間管理職なので忙しく時間がない、また記憶力や視力の低下を実感していると思います。私見ですが、お金を惜しむのでなく、できるだけ短い勉強期間で受かる「通学」を選ぶべきだと思います。

副次的な通学効果

加えて、勉強仲間ができるのも大きなアドバンテージです。1年もの長い間、勉強していると甘えが生じて「まあ、いいか今日は勉強しなくても」と思うこともとあります。しかし、難関資格の受験生には、毎日30分でも1時間でも良いので勉強を休まないことが求められます。通学クラスに仲間がいると「あの人も頑張っているんだ」と怠け心に陥るのを防いでくれます。

さらに、診断士の集まりは「究極の異業種交流会」と言われます。その仲間は、受験校へ通学する頃から少しずつ形成されていきます。この面からもお勧めします。

ではどこの学校が良いの?

独断と偏見を許してもらえる前提で、1次試験は、通学で合格実績数を誇るTAC、その他LEC、大原などが有名どころで、通信ではこれにクレアールが入るのでしょうか。授業料でいうと20~30万円ほど掛かります。

2次専門校もあります。有名どころからMMC、ASS、TBC受験研究会があります。特にMMCが合格率で有名ですが、授業料が高く、通学では教室が東京にしかありません。

ちなみに、私は2年目で合格したのですが、1年目は1次試験・2次試験共にTACの通学で、2年目はMMCの通学でした。選んだ理由はまさに上記の通りです。

勉強時間はどれくらい必要?

中小企業診断士のストレート合格には個人差がありますが、1400時間の勉強が必要と言われています。
10月から勉強し始めて、10月の二次筆記が終わるまで1年間と1カ月で必要時間を確保するためには、1日平均で3.5時間の勉強が必要となります。
イメージで言うと平日3時間で土日6時間の勉強を1年間続けることになります。通学の場合、1週間で5時間程度の授業時間がありますので、授業を除いて毎日3時間の勉強をし続けることになります。

大変だと思うかもしれません。でも、マラソンと同じで、ルーチンとして勉強を続けていると、実はそんなに苦ではありません。

具体的に毎日3時間をどう確保したのか?

それこそ勉強には個人差があります。私の場合は、朝1時間、昼30分、夜2時間、土曜日6時間、日曜日(授業)5時間といった感じでした。
朝1時間は早く起きて家もしくは会社近くのカフェ、昼は会社の机、夜は受験校の自習室で2時間、土曜日は図書館といった場所で、勉強していました。
通勤電車の中では、授業の音声配信を聞いていましたが、これは勉強時間に含んでいませんでした。

大手のTACの自習室は便利。私の場合はコロナまん延前の時代でしたので、朝9時から夜21時半まで利用できましたので、夜や日曜日の授業の前後で利用していました。
場所も、東京であれば主要駅にありましたので、新宿をベースに色々なところを利用していました。

2年目はMMCに自主室がなかった関係で、職場から至近距離に自習室を借りました。賃料は1カ月1.1万円とリーズナブルでした。
職場からの徒歩10分弱と近かったのが大正解でした。朝早めに来て、昼休み、終業後とフルで活用できました。カフェを2回/日で20日利用よりはおつりが来て、かつ勉強道具を広げっぱなしで離席でき、帰席後すぐに取りかかれるメリットもありました。職場の近隣に自習室があればご検討してみるのも良いと思います。

勉強をいつから始める?

診断士の場合、一般的には8月1次試験、10月2次筆記をターゲットにします。1年ほど受験勉強に時間を使うとすると、直近の試験の傾向を織り込んだ教科書が出来上がる1年ほど前の9月・10月開始の講座から始めるのが一般的です。独学もこのパターンだと思います。

なので、7月・8月くらいから受験校や独学の教科書の下調べをする様な感じで始めたら良いと思います。

ただ、会計の知識に不安のある人は、年初から6月にある簿記2級試験を目指してはどうでしょうか?診断士の勉強は短期間にかなりの量の知識を詰め込みます。ただ、会計やファイナンスの知識があると、この負荷も大幅に軽減されます。
ついては、初学者が受かるのに250~350時間必要な簿記2級を取っておくと良いと思います。勉強に4-5カ月掛かるので、勉強癖を付ける意味でもご推薦します。

勉強をいつから始める?その2

確かに、上記なタイミングで始めるのがキリが良いです。でも、始めようと思ったその時が、ベストだと思います。10月になったら始めようなんて思っていると、社会人は、忙しさにかまけて、いつの間にか「その想い」を忘れてしまうでしょう!

取り敢えず書店へ行って、1次試験7科目(経済学・経済政策/財務・会計/企業経営理論/運営管理/経営法務/経営情報システム/中小企業経営・政策)の内、自分が一番興味持てそうな科目の教科書を1冊買ってみて、読み始めてみてはどうでしょうか?

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