50歳からの独立準備

50歳からの副業

独立の調査開始

前回のプログで、人生100年の時代の中で、同じ職種を続けるのも一つの道ですが、別の職チャレンジも一つの選択肢と。また、「副業」で言葉は悪いですが、「職のお試し」ができるのは、転職や独立のリスクを下げ、魅力だと感じましたと、申し上げたのですが、まだ他人事で、具体的な資格取得から独立までの歩みは、この時期ではあまり視界に入っていませんでした。

ただ、少し「50歳からの独立準備」について調べてみよう思い、ネットや雑誌を買って状況を調べてみることとしました。以下は、私が見ていた8年前の資料ではありませんが、状況はあまり変わっていないと思いますので、その内容をお伝えしたいと思います。

50歳からの独立の実態

下のグラフは、2020年版の中小企業白書からの抜粋です。フリーランスとして独立した時の年齢を示しています。女性と比較して、男性の場合、50歳からの独立がほぼ半数であることがビックリです。諸々の理由があるかと思います。想像ですが、子育てや住宅ローンが片付き、所得減少のリスクを取りやすい年代との理由かもしれません。

50歳代が起業した分野は?

以下は、2014年の中小企業白書の起業分野グラフです。全年齢的には様々な起業分野となっています。ただ、50歳以上の年代では大きい特徴があります。自分の専門性を棚卸して決めた結果だと思いますが、今まで培ってきた職歴を活かした経営コンサルタントや営業代行等の「サービス業」の割合が高くなっています。若い年代や女性では、物販といった「卸売・小売業」の割合が高い状況と対象的です。

私の場合もこの路線でいくと、勤めていた会社は住宅会社なので建設分野か、お金の調達や運用をしていた財務や経理、予算書や経営計画作成の職歴が長いのでこの分野や、漁村出身に関連し水産業に関する知見を活かした分野、などに関する「コンサルタント」が考えられると思いました。

フランチャイズという選択

今まで培った仕事のノウハウは、競争力の源泉と言われています。当然のこととして、起業するにはこのノウハウは欠かせません。一般的に起業する分野はサービス・製品に関する経験や、市場に関する知見があった方が成功しやすいと言われています。その切り分け方法として有名な「アンゾフの成長マトリックス」が以下です。
起業で成功しやすいのが、知っている製品・サービスを知っている市場向けに販売する「市場浸透戦略」①です。逆に一番難しいのが、知らない製品・サービスを知らない市場に販売する「多角化戦略」③ですね。なので、①⇒②⇒③と難易度が上がっていくとしています。

起業の手段として、フランチャイズが流行っているのは、「多角化戦略(新規製品サービス・新規市場)」③の状態の素人の起業希望者でも、製品・サービスのノウハウは教えてもらえるので、「新市場開拓戦略」②に転換でき、起業リスクを減らせるからだと思われます。言い換えると、フランチャイズのシステムを利用して、「市場開拓」のみに専念すれば良い状態にできることになります。ただ、「既存・既知の製品・サービス化」するためには「フランチャイズ料」を払う必要もありますし、当然に「新たな市場開拓」のリスクは残ります。
私も、HP見たりや起業に関する雑誌を買って、起業に関する記事をいろいろと見たのですが、このフランチャイズによる起業の紹介や、宣伝を非常に多く目にしました。

ただ、なんとなく100%未知の分野へ挑戦する気持ちも勇気もなく、財務・経理の職歴に合うフランチャイズをやっているところもないため、私にはこの選択肢はないかと思いました。

独立後の所得面の不安

上記は、2014年の中小企業白書の「自営業主の個人所得の推移」のグラフです。結構リアルな個人事業主の姿を表していると思います。少し古い資料ですが、300万円以上の所得(売上-経費)を稼いでいる人は、全体の2割程度となっています。しかもその割合は年々減少しています。

このグラフは結構衝撃的でした。起業・独立はやはり簡単ではないので、何らかの「戦略」をたてて実行する必要があると強く思いました。

やはり起業には「強み」が必要

他の事業者と競合した場合の差別化を図ったりするための、いわゆる自分の「強み」は何かと自問したのですが、「住宅業界の知見」、伝票入力からM&Aまでの幅広い「財務・経理の経験」などと自負するものがあるのですが、それを売りにする「客観的な指標」となるものがまったくありません。言うなればすべてが「自称」なんです。

この状態で独立しても、いわゆる「新市場開拓」ができる、お客様にサービスを買っていただけるPRポイントがないことに気づきました。私もサラリーマンだったので、今までは会社の看板を背負い、会社名から名乗って名刺交換をする人生を歩んできたので、いきなり「自分の看板」でコンサルタントを名乗り生計を立てるだけの、所得を得るのは無理だと思いました。また、年齢的にも独立してうまくいかない場合の再就職は困難なので、失敗もできないと考えました。

で、次の一手はどうするのか悩みましたが、「資格取得」をしてみてはと思うようになりました。ちょうど、大型バイクの免許を取得した頃だったと記憶しています。次回は「資格」の話をしてみたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました